Vol.52
2018年04月20日


瞽女ミュージアム高田

そこで放映されている画面の中には 若かりし日の母親と 30年前に他界した祖父母がいる。

ドキュメンタリーで、カメラが回っていても いつも通りの自然体で振る舞う親族の姿は誇らしく また恥ずかしく 微笑ましい。

まるで、まだ 祖父母が生きているかのような錯覚に陥り 昔の懐かしい思い出が走馬灯のように蘇る。

島道鉱泉に湯治にきていた瞽女さたちのルーツは なぜか島道鉱泉と重なる。

古き良き時代を そのまま受け継ぎ 伝え続ける。

その凄まじい状況は 人に生きるという厳しさを与えてくれる。

目の不自由な身体を与えられた瞽女さの生きざまを垣間見て じぶんの愚かさ ずぼらさ 傲慢さを知る。

瞽女さの生活は、掃除 炊事 洗濯 裁縫は じぶんでこなすのが 当たり前。

日常の当たり前の作法を繰り返し、三味線などの稽古を、ただひたすら繰り返すことが、瞽女歌を瞽女三味線を耳にした人達を感動させる。

ハンディを背負ったものにしか出せないうちなるエネルギーは 無条件に 人の魂を揺さぶるにちがいない。

不自由な身体であっても じぶんの力で生きていかなければならなかった瞽女さ。

その壮絶な生き方が わたしの生き方と共鳴し、瞽女ミュージアムを訪れるたびに 心が苦しくなり また 生きる励みになる。

日本人魂 日本文化 礼儀礼節 そんな言葉が頭をよぎる。

今の日本人に忘れていた何かを 思い起こし 改めていく きっかけになる。

悔い改める。魂に働きかける。

島道鉱泉の自然界で暮らす厳しさと
目の不自由な身体で暮らす厳しさのどちらも与えられたわたし。

じぶんのうちなる メッセージを想像しよう!!

じぶんのうちなる メッセージを発信しよう!!

じぶんのうちなる メッセージを形にしよう!!

今日も 与えられた環境を喜んでこなし 難なく達成でき 心から笑えることに感謝なのだ。

 

瞽女ミュージアム高田

https://www.goze-museum.com/

キラキラはるみ