Vol.67
2018年05月05日


床屋のオーナーに紹介された その人は 京都から転勤で 新潟に働きに来ていた。

第一印象は 真面目で 実直で 頭が高いが 腰の低い人だなぁ

神社仏閣巡りが趣味で 天文ファンで なんといっても見えない世界に没頭して 現実世界で生きにくそうな感じの人だった。

また わたしの いつもの癖 いつものパターン いつもの趣味が始まった。

一週間に数回 店を訪れる彼を観ていると わたしとは 全く思考や価値観に、何回、びっくりさせられたものか!!

その当時 関わっていた神事や供養事を教えてくれる先生の行事で 伊勢神宮や出雲大社の正式参拝に 一緒に参加した。

11月の神迎祭の時の彼の大粒の涙も、 1月の伊勢神宮の御祓の時の彼の真剣な横顔も

今、思うと 精神世界から逃げているわたしへの熱いメッセージに感じられる。

それから 7ヶ月目のわたしの誕生日に彼と入籍した。

結婚を決めた彼の言葉は
『わたしは、はるみさんを 引っ張っていくことは出来ないけど、守ることは出来る』

結婚と言う契約に わたしは守られ 縛られた。

2回目ともなると余裕が出てきて まわりの反響にも慣れ始めた頃に わたしの離婚を決める現象が起き始めたのだ。

そんなとき いつも決まって感じるのは
『わたしの人生は わたしのものじゃない』

今日も青空から差す 日の光を浴びながら ほほを撫でる少し強い風を受けながら この世に生きているという実感を噛み締める。

これから 愛しい人が待つ場所へ 移動できる環境に
これから 親しい人が待つ場所へ 出向ける環境に 感謝、感謝なのだ!!

キラキラはるみ